イラストレーター、カンバラクニエさんの作品展「A DROP OF ECHO at CERO」が5月8日より、中の棚神社近くのコンテンポラリースペース「CERO（セロ）」（広島市中区立町、TEL 082-246-9705）で始まった。

　京都市在住で、イラストや音楽などを手がけているカンバラクニエさん。大学時代、学園祭に参加しようと作った個人サークル「カンバラクニエ会」でポストカードやTシャツを販売していたことが仕事を始めるきっかけになったという。

　同展はすでに東京、大阪、京都でも開かれており、広島は4カ所目。広島での開催が5月ということもあり、広島のイメージは「水と緑」だったとカンバラさん。会場には緑や水色、黄緑を使用した、さわやかな色合いの作品が並ぶ。会場内で最も大きな作品は、カンバラさん2作目の作品集「ECHO」に掲載されたもので、東京に展示されて以来の展示で、色も広島用に塗り直したという。カンバラさんは「室内の雰囲気や展示品は毎回変えて、今しかない展示をしたい」とこだわりを見せる。同じ作品はあまり展示せず、展示する場合は配置や向きを工夫するという。

　作品展のタイトルに含まれている「ECHO」は滴（しずく）の意味。会場の天井には花をモチーフにした装飾品が飾られ、1滴の滴が落ちるように1粒のガラス球がつり下がる。展示スペースには、妹・ヨシエさんの作品や光の加減や回る速度によって色や模様の見え方が違うこまも並ぶ。CDディスクで作られた6種類のこまは、手にとって遊ぶことができる。

　会場では、ポストカード（158円～）、ステッカー（158円～）、ECHO手ぬぐい（1,050円）、作品集「ECHO」（2,625円）などを販売する。

　開催時間は12時～20時（入場は閉場の30分前まで）。火曜定休。入場無料。5月26日まで。

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