オンライン宅配限定で販売する唐揚げ店「東京唐揚げ専門店 あげたて」広島南口店(広島市南区松原町)、中町店(中区中町)が9月3日、同時オープンした。
両店舗は、オンラインで注文を受け、既存飲食店で調理する「ゴーストレストラン」。新型コロナウイルスの影響で、飲食店に来店できない利用客に向けて、配達に特化した唐揚げ店を積極的に展開するGlobridge(グロブリッジ、東京都港区)と飲食業のイートファクトリー(大阪市北区)が業務提携して出店した。
グロブリッジは、オンラインデリバリー事業として「東京唐揚げ専門店 あげたて」を2019年10月、東京・高田馬場店に1号店をオープン。広島への出店は85、86店舗目。9月30日時点で国内99店舗を展開している。
運営は3社分業制で行い、グロブリッジがオンライン上に、デリバリー専門ショップを作り、業態構築や商品企画、集客プロモーションを担う。オンラインで注文を受けた料理は、店舗周辺に顧客を持つ飲食店が製造する。完成した料理は、Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館、DIDI、MENUなどのデリバリー専門事業者が宅配しており、広島では、ウーバーイーツを活用する。
飲食店では、事業に参加するに当たって、設備投資、初期費用、追加人員、食材ロス、月度費用が掛からないメリットがあり、売り上げのうち45%を製造委託料として受け取る。宅配エリアは、店舗から半径約3キロ圏内で、広島南口店、中町店で宅配エリアのすみ分けは行わない。グロブリッジによると、基本的には、半径1.5キロ以内に1店舗しか出店しないが、同一オーナーで希望する場合や駅で商圏が分断されている場合には、複数出店をする場合もあるという。
唐揚げを中心とした総メニュー数は39種類あり、このうち約半数を弁当が占める。20~40代の利用を中心に見込み、客単価は1,300円を想定する。
注文受付時間は11時~21時。利用には、ウーバーイーツへの登録が必要。