広島の酒造メーカー「中国醸造」(廿日市市桜尾1)が4月9日、高濃度エタノール製品「High Alcohol Spirits 65%」の製造、出荷を始めた。
同商品は、酒類に分類され、消毒や除菌を目的に製造したものではないが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う、消毒用エタノール不足から、利用客の要望を受けて製造を始めた。
酒類はスピリッツ(ウォッカ)で、アルコール分は65%。内容量は500ミリで、価格は1本1,150円(税別)。同社によると現在、充填(じゅうてん)ボトルも不足しており、2種類のボトルで供給するという。供給量は、4月下旬から少しずつ増やしていく予定。
広島を中心に全国で販売するが、同社は「具体的な店舗名などは、販売店での混乱を招く恐れがあるため、公表を控える」とコメントしている。