広島の葬祭業「大田葬祭」(広島市南区宇品御幸3)が11月8日、「セレモニーホール大田会館」(宇品御幸3)で光と花で飾るプロジェクションマッピング祭壇「RAY FLOWER(レイフラワー)」の提供を始めた。
プロジェクションマッピングは、斎場専用演出・設備関連業の「ラ・ルークス」(中区幟町)が手掛けた。葬儀に対するニーズの変化に対応し、故人や家族の意思を尊重した表現できる多様な演出を行う。
祭壇は常設型で、大きさは、横幅4.5メートル、縦幅3.2メートル。セレモニーホール大田会館では70~80人規模の会場に設置する。祭壇のアレンジメントには、ポリエチレン素材の造花約2000本を使う。造花は菊ではなく、ダリアなどの洋花を選んだ。生花と異なり、繰り返し使うことができるため、組み立て時間の大幅短縮にもつなげるという。
葬儀は、中央に本尊と遺影を配置して、遺影を中心にマッピングを投影する「宗教葬」と、自由に演出内容や段取りを決められる「自由葬」に対応する。祭壇左右の楕円形パネルには、弔電や思い出の写真、故人へ向けたメッセージなどを表示する。葬儀の受付開始から祭壇にマッピングを投影して参列者を迎え、僧侶の読経中には、音を止めて動きが穏やかなマッピングに切り替える。
プロジェクションマッピング祭壇は、ラ・ルークスが葬儀場に3年契約で貸し出す。利用料は、映像、システム、祭壇込みで1カ月50万円。ラ・ルークスでは今後、葬儀場への導入拡大を目指すほか、移動型の祭壇も計画する。
プロジェクションマッピング祭壇でのセットプラン料金は60万円(税別)。