JR西日本広島支社が10月24日、広島駅新幹線柵内コンコースに新たな待合室やカフェ、土産店を開業すると発表した。
2017(平成29)年11月から、広島の玄関口としてふさわしい空間作りを目指して広島駅新幹線柵内コンコース内のリニューアル工事を順次進めてきた。コンコースの床、天井、柱の美装化と全館空調化に向けた工事は本年度末まで続くという。
待合室は、「広島のものづくり」がコンセプト。マツダの最新型車両「CX-30」展示や、地元の木工家具造りメーカー「マルニ木工」とプロダクトデザイナー深澤直人さんがコラボした「『HIROSHIMA』アームチェア」を生かした特注の木製ベンチを置き、「世界にも認められた技術やデザインを見て、触れて、『ものづくりの文化』を感じられる空間」に仕上げる。
待合室奥には、ジェイアールサービスネット広島が運営するカフェ「ドトールコーヒー」が出店する。店内には地元の木工家具造りメーカー「マルニ木工」の家具を配置し、ドリンクは「タピオカ入り『島ごころレモンサイダー』」などの同店限定メニューを販売する。広さは、295平方メートル(待合室=179平方メートル、カフェ=116平方メートル)。席数は、待合室=30席、カフェ=59席。
このほか、公衆無線LANを完備し、カウンターテーブルにコンセントを配した「モバイルコーナー」や500系新幹線をモチーフとした空間でクッションコーナーを設けた「キッズスペース」も用意する。広さは計58平方メートル(モバイル=16平方メートル、キッズ=42平方メートル)、席数は計29席(モバイル=8席、キッズ=21席)。
土産販売店「ひろしま銘品館」では、広島の定番土産や駅弁当を販売する8店舗が、現在営業する新幹線改札内の「おみやげ街道中央店」内から移転する。出店するのは、もみじまんじゅう「にしき堂」「藤い屋」「やまだ屋」「廣島香月」、洋菓子店「バッケンモーツアルト」「楓乃樹」、穴子やカキを使った練り製品製造・販売店「いずの」、駅弁販売「廣島驛辨當(広島駅弁当)」。専門店による対面販売で、スピーディに買い物できる。広さは223平方メートル。
営業時間は、待合室、モバイルスペース、キッズスペース=駅営業時間に準ずる、カフェ=6時~21時、ひろしま銘品館=7時~21時(店舗により一部異なる)。