広島市中心部の地下街シャレオ(広島市中区基町)中央広場で3月3日、西国街道をテーマにしたイベントが始まる。
西国街道は江戸時代、山陽道のうち広島藩内の主要街道を指す名称で、幕末までの約250年にわたる浅野藩政期に整備され、現在の広島の街の骨格が出来上がったという。
2019年は浅野家第3代長晟(ながあきら)氏が広島藩の藩主として入城してから400年に当たることから、それに先駆けて広島市が市中心部と広島駅前の経済発展の機運を高めようと同イベントを主催する。
土日を中心にコンテンツを充実させ、初日には徳川家康の50回忌から50年ごとに、みこし行列が東照宮から猿猴橋、西国街道を通り廣瀬神社まで巡行する「通り御祭礼(ごさいれい)」を行う。輿(こし)には松井広島市長が乗り、本通りからシャレオまでを約40人の行列が巡る。
このほか、西国街道をテーマにしたパネルディスカッションや着物体験、神楽や雅楽、落語の披露を行う。南北通路の休憩スペースでは広島市を中心に、広島市から車で約1時間の距離にある三原から柳井(山口県)までの広域都市圏のグルメや工芸品を販売する。
イベントスタッフは江戸時代の武将や町娘、商人などに扮(ふん)し、パフォーマンスも行う。メンバーは広島の学生を対象にしたミスコンファイナリストたちで、シャレオ東広場でも1日1回、時間未定でパフォーマンスを披露する。
開催時間は11時~19時。入場無料。3月11日まで。