広島パルコ前に2月15日、東北・石巻産カキを販売する「出張かき小屋『牡蠣奉行』」期間限定オープンした。
親子カフェを展開している「ちびっこ共和国」(岡山県岡山市)が、食べることで復興を支援しようと6年前から行っている同事業。
かき小屋実行委員会代表の岡本航平さんは「東日本大震災後、ボランティアとして石巻を訪ねた際、風評被害で宮城のカキが売れないという話を地元の漁師から聞いた」と振り返る。
岡本さんによると、一般消費者にカキを食べてもらうことで、東日本大震災を風化させず、継続的な復興支援につなげようと、飲食コンサルの経験を生かし飲食店へ卸せないか提案を重ねたが、実現は難しく、移動販売の「かき小屋」事業を立ち上げたという。今シーズンは2017年10月から今年5月のゴールデンウイークまで、全国37会場でフランチャイズ展開する。
かき小屋では宮城や岩手、広島のカキを食べ比べるスタイルが中心だが、調理が難しい会場などでは加熱用の殻付きカキを通常価格よりも値引き、1キロ(1,000円)から販売する。
石巻のカキの特徴について、岡本さんは「殻や身が大きく、磯の香りも強い。うまみが凝縮しているため、調味料を付けずに食べられる」と話す。「東北のカキ生産量もあがっている。3・11に向け、大切な方に東北のカキを贈ってもらえたら」とも。会場ではテークアウト販売のほか、配送の注文にも対応する。
営業時間は10時~20時。3月14日まで。