安佐北区民文化センター(広島市安佐北区可部7)で3月4日、JR可部線の終着駅「あき亀山駅」を舞台にした「終着駅サミット」が開催される。
2017年にはJR可部線の延伸開業を記念して「可部線お散歩マップ」も配布した
JR可部線の電化延伸1周年を記念し、終着駅の魅力発信と終着駅を生かしたまちづくりや沿線の活性化を考える同イベント。
2013年にJR城端線(富山県)を舞台に初開催し、翌年以降も終着駅を有する都市を舞台に全国で展開しており、今回で5回目となる。中四国エリアでの開催は今回が初めて。主催はJR可部線利用促進同盟会、可部地域町内会自治会連絡協議会、可部地域まちづくり部会などから成る「終着駅サミット実行委員会」。
イベントでは「JTB時刻表」編集長と鉄道好きの女子アナウンサーによるトークセッションや「路線の終わりはドラマの始まり」と題したパネルディスカッションなどを行う。会場ではJR可部線で昔使われていたという駅名標なども展示するほか、弁当やうどんを販売するイートインスペースを設ける。「あき亀山駅」でも飲食ブースや特産品を販売する終着駅マルシェを同時開催する。
JR可部線の可部~三段峡間は利用者数の減少を理由に2003年11月に廃止されたが2017年3月、全国で初めて廃止路線のうち一部が復活した。路線の復活を契機に可部にある安佐市民病院が「あき亀山駅」付近への移転が決まり、利用者の増加を見込む。
JR可部線利用促進同盟会会長の大畠さんは「可部線の復活は、住民のみなさんが配線となる前から河戸駅までの電化延伸を強く望んで活動を行い、廃線となってからも目標に向かって活動してきたからだと思う」と話す。
当日は「あき亀山駅」から会場までの無料シャトルバスを運行し、可部線を利用しての来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~15時15分。入場無料。安佐北区民文化センター、安佐北区役所、児玉病院に駐車場を用意する。