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広島で映画「この世界の片隅に」公開1周年 原作者がロケ地にイラスト描き、おもてなし

映画「この世界の片隅に」公開1周年を記念して描いた「おもてなし」イラストを持つ原作者のこうのさん

映画「この世界の片隅に」公開1周年を記念して描いた「おもてなし」イラストを持つ原作者のこうのさん

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 広島で1年以上にわたり公開中のアニメーション映画「この世界の片隅に」公開1周年を記念して11月12日、ロケ地巡りで訪れる同作のファンに向けた新たなイベント企画「まいごのすずさん」が始まる。

屋上で開いたトークイベントの様子

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 同イベントは原作者のこうの史代さんがロケ地にイラストを描くもので、「すずさんにあえる町」を趣旨に企画した。イラストは平和記念公園内のレストハウスや福屋八丁堀本店、千福三宅本店、呉市役所、大和ミュージアムの5カ所に描く。場所の詳細は教えず、ホームページ上でヒントを出して参加者に探してもらう狙い。

 9日に同作の原画展がスタートした福屋八丁堀本店(広島市中区胡町)では、当日12時から本館9階屋上でこうのさんを招いたトークイベントを開催した。用意した150席はほぼ満席で立ち見客も出る盛況ぶりを見せた。イベント整理券の配布に1番乗りしたのは前日、福岡からやってきたという女性。当日は朝4時30分から並んで配布が始まる9時まで待ったという。

 こうのさんは同作のエピソードを中心に約15分間話し、トーク終盤に劇中に登場する福屋百貨店を出力したA3パネルに「さぎ」のイラストを描いた。イラストは今月12日からのイベントに合わせて公開し、各所では2018年1月31日まで展示する。

 同作は昨年11月12日から広島で上映を始め、市内中心部で劇場運営する序破急(中区胡町)によると、映画館「八丁座」「サロンシネマ」での動員数は約3万9000人と両館での記録を更新している。片渕須直監督は公開1年を記念して、今月24日に八丁座で舞台あいさつを行う。片渕監督が両館で舞台あいさつを行うのは今回で7回目。

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