広島市とJR西日本が10月1日、JR広島駅構内に2カ所ある案内所を統合し、同駅舎2階に鉄道と観光を案内する「広島駅総合案内所」を新設した。
総合案内所は駅舎2階の新幹線改札口外で自由通路横に面した場所に新設。これまで土産物などを販売してきたコーナーを改装した。区画面積は約33坪。
解放感のある全面ガラス張りで、メインカラーには厳島神社の大鳥居や県の木に指定されているモミジ、広島東洋カープなど、広島を象徴する赤色を採用し、カウンターや壁面にはモミジのデザインをあしらう。内装の木材は県産材を使い、特産品もディスプレーする。
広島市周辺の市町が発行する観光パンフレットもそろえ、カテゴリー別に広域の観光案内も行う。カテゴリーは瀬戸内や山陰、温泉、イベント情報など。鉄道以外でアクセスする観光地も多い。案内所内にはタブレット端末3台のほか、無料の公衆無線LAN、Wi-Fiを備える。
鉄道の運行時間に対応し、年中無休で営業する。開設からの利用者数は1日平均1000人。うち約7割を外国人観光客が占めており、新幹線の到着後は団体客が多く利用しているという。対応スタッフの人数は時間帯によって異なるが、利用客の多い9時~17時は6人で対応に当たる。常駐スタッフは全員、英会語に対応する。
広島市とJR西日本によると、今後は中国語会話スタッフの配備も強化し、インバウンド対応を充実させ、中国地方では初となる日本政府観光局認定の外国人観光案内所カテゴリー3への登録を目指す方針という。
営業時間は6時~24時。