広島の「道の駅世羅」(世羅郡)で6月15日から、世羅茶の新茶シーズンに合わせて「新茶フェア」が開催される。
かつて栽培が盛んだった世羅茶を再生させようと地域住民有志で取り組む「世羅茶再生部会」の協力の下、道の駅世羅を運営する世羅町観光協会が主催する。
同部会では80年の歴史を持つ世羅茶を新たな試みでよみがえらせようと奮闘しており、これまで世羅産リンゴを乾燥させて粒状に砕き、紅茶葉と混ぜたアップルジンジャーティーや尾道市瀬戸田町のブラッドオレンジと紅茶葉を組み合わせたブラッドオレンジティーなどの商品を考案。月替わりで販売してきた。
同観光協会によると、新芽のつみ取り時期は立春から数えて88日目の5月初めがよいといわれているが、気温が低い世羅では毎年5月半ば以降が新芽のシーズンに当たることから、今年初めてイベントを企画したという。
期間中、「瀬戸内しまなみ海道」「中国やまなみ街道」沿線地域の観光協会が薦める和菓子の販売や、世羅茶を使ったフレーバーティー作りワークショップなどを行う。
2015年の「中国やまなみ街道」全線開通に伴い、沿線市町では誘客の機会と捉え、互いの認知度を高めるために観光周遊ルートの形成や共同観光プロモーションなどを展開。同観光協会では今年3月にはしまなみ・やまなみ街道沿線の観光スイーツ展を道の駅世羅で行い、広域連携を推進している。
開催時間は8時~19時。今月18日まで。