広島マツダスタジアム近くの猿猴橋町第3駐車場(広島市南区猿猴橋町)に6月1日、災害対策用品の備蓄機能を備えた次世代型駐車場が新設された。
三井不動産リアルティ、西日本電信電話、テルウェル東日本の3社が「三井のリパーク」として新設した。広島駅やマツダスタジアムに近い立地を生かし、駐車場に設置する60インチの大型ディスプレーに広島市や呉市、東広島市が提供する観光情報などを投影し、情報発信を行う。
このほか、NTT西日本と広島市、広島広域都市圏内の市町などが共同で整備する無料公衆無線LANアクセスサービス「Hiroshima Free Wi-Fi Lite」や、NTTグループが提供する多言語翻訳機能も今回展開する11拠点に配備する。
駐車場スペースを活用した災害支援として、停電時に地域の避難場所として活用できるよう県内11拠点の自動販売機では内蔵された貯蔵飲料を無償提供するほか、一部拠点ではダストボックス上部の空きスペースに非常食や簡易トイレ、レスキューシートなどの災害対策用品を備蓄する。
3社は昨年5月に協業契約を締結して以降、「安心安全」「先進性」「環境配慮」「災害支援」のキーワードを軸にした駐車場づくりを進めており、これまで三井不動産リアルティが運営する駐車場「三井のリパーク」にNTTグループが提供するICTサービスを備えた「高機能自動販売機」を設置した次世代型駐車場を全国4拠点に展開している。社会インフラとしての駐車場の機能をより高め、さらなる地域社会への貢献を実現しようと自治体と連携した取り組みを進める。