広島市中心部で映画館「サロンシネマ」「八丁座」を運営する序破急(広島市中区胡町)が4月21日、アニメ映画「この世界の片隅に」の観客動員数が3万人を突破したと発表した。
昨年11月からロングラン上映している同作品。こうの史代さんの同名漫画が原作で、広島と呉が舞台。映画公開後は片渕須直監督が監修し、監督補の浦谷千恵さんが手描きで仕上げたロケ地マップの配布や地元ではイベントも開き、盛り上げてきた。同作品を上映するサロンシネマでは現在も、歴代の観客動員記録を更新し続けているという。
2016年公開作品のうち、サロンシネマ110本、八丁座100本を上映。うち8週間以上にわたって上映したのは同作を含む5作品で、動員数ランキングは2位=「風立ちぬ」(2013年公開)、3位=「英国王のスピーチ」(2011年公開)となっている。
観客動員数3万人突破を受け、同社スタッフは「まずは八丁座、サロンシネマへいらしてくださったお客さまに感謝したい。八丁座のある福屋八丁堀本店が本作の中に描かれていることもあり、遠方からわざわざ足を運んでくださる方や八丁座やサロンシネマでこの作品を見たいとお声をいただくことも多く、うれしく思う」と話す。
同作品はサロンシネマで5月26日まで上映する予定という。