広島で12月下旬から、地元の製造業とデザイナーがコラボした新たな広島土産の販売が始まった。
ソアラサービス(広島市中区広瀬北町)が企画。高い技術を持つ製造業と優秀なクリエーターの強みを生かし、広島を訪れた観光客向けに平和への願いを込めた新土産を販売しようとオリジナルブランド「EARTH Hiroshima(アースヒロシマ)」を立ち上げた。
連携企業はグラスビーズ製造・販売のトーホー(西区三篠町2)、プラスチック・射出成形加工「馬場プラスチック」(東広島市)、けん玉「夢元無双」製作の「イワタ木工」(廿日市市)、熊野化粧筆 製造販売の「晃祐堂」(安芸郡)など。デザイナーも広島市内に拠点を置くメンバーを集め、ソアラサービスと付き合いのある会社や個人をつなげた。
「ビーズを発信したい」と参加したトーホーの山中巌社長。ポストカードの内側にビーズをはめ込んだ商品をデザイナーと仕上げた。「発信力とデザイン力を助けてもらった」とポストカードを手に話す。
立体的な折り鶴モチーフのアクセサリーを手掛けた馬場プラスチックの馬場国博社長は「メーカーからの受注生産と日々戦っている。商品がみなさんの目に届くことは少ないが発信するチャンスをもらった」と意欲を見せる。
商品はこのほか、折り鶴をモチーフにしたブックマーカー、地球をイメージしたけん玉など。平和記念公園内のレストハウスやおりづるタワー、宮島口もみじ本陣などで販売する。ソアラサービスでは今後、5年間をめどに同ブランドに製造業300社の参画を目指すという。