お好み焼きと鉄板焼がメーンの店「だんだん」（広島市中区十日市町1、TEL 082-231-9559）が11月14日、リニューアルオープンした。

　同店は、畝本健昭さん・いつみさん夫妻が約4年前に十日市電停近くにオープン。2人の人柄もあり店は人気を集め、入りきれない客が店外に置かれたストーブのそばで順番を待つ光景が日常になっていた。

　14日のリニューアル当日には常連客ら7人がうさぎや怪獣などの「着ぐるみ」を着用して登場。「2人のためにぎやかにお祝いをしてあげたかった」と常連客らが企画した。19時を過ぎ満席になった店内では、広島音楽高等学校吹奏楽部の学生らが「手作りのオープニングセレモニー」と称した五重奏を披露。飲食中の利用客、外で待つ客、通行人までがその演奏に聴き入った。演奏を終えると畝本健昭さんがあいさつ、「本当にありがとうございます」と目には涙を浮かべ言葉を詰まらせた。

　リニューアルでは、既存部分（12坪）と隣接した酒店跡スペース（17坪）を通路でつなぎ店舗を拡大した。テーブル4卓、掘りごたつテーブル2卓の全24席が新たに加わった。メニューはこれまでと大きく違わないが、団体客をターゲットにコース料理（飲み放題付き、3,500円）を取り入れた。

　「従業員の職を失うようなことだけはしたくない。だからお店をしっかり維持しなくては」といつみさん。常連客からは「お父さん」「お母さん」と呼ばれ親しまれる2人。仲のいい2人を見て結婚を決めるカップルもいるという。

　営業時間は平日＝17時30分～翌2時、。火曜、第3水曜定休。