ピカソの絵画「ゲルニカ」と同じ大きさのキャンバスに子どもたちが平和の絵を描く国際的なアートプロジェクト「キッズ・ゲルニカinひろしま2015」が7月24日、平和記念公園の原爆ドーム対岸にある親水テラス(広島市中区中島町)で始まった。
参加するのは小学生を中心とした1100人の子どもたち。幼児から高校を卒業し大学受験を控えた生徒まで年齢層は幅広い。100人近い大人がサポートして、テント生地のキャンバスに絵画描いた14点の絵画を展示する。
絵画のテーマや参加人数は制作するグループごとに異なり、インドや長崎から寄せられた絵画もある。キャンバスの大きさは安全性を考え、「ゲルニカ」を描いた縦3.5メートル、横7.8メートルから、縮小した縦約2メートル、横約5メートルにした。
事前にイタリアやボスニア・ヘルツェゴビナなど、海外の子どもたちに依頼していた「平和」をテーマにした絵画を制作前に見せ、アイデアを取り入れた作品もあるという。「平和というテーマに対して、家を描いた海外の作品もあった」と同イベント実行委員会事務局代表の加藤宇章さん。「子どもたちの置かれている状況によって感じ方の違いもある。広いキャンバスに制約なく、自由に描ける幸せを感じてもらえたら」とも。
屋外展示のため終日観覧できる(最終日は18時まで)。観覧無料。今月27日まで。8月26日~28日には一部作品の入れ替えを行い、展示を継続する。