竣工40周年を迎える広島・安芸高田市の土師ダム(八千代町)湖面を現在、こいのぼり70匹が泳いでいる。
こいのぼりが同所に上がるのは約16年ぶり。同市商工会青年部八千代支部のメンバーが復活を市に働きかけ、ポスターや折り込みチラシでこいのぼりの寄付を呼び掛けた。
「子どもの成長を見守ってきたこいのぼり。大事に箱に入れて保管されていたものも多い」と同支所の河野支所長。募集は2月から随時受け付けており、現在までに300匹近く集まったという。
かつては約350メートルのワイヤーを道路の上に通し湖面を中心に100匹以上を泳がせていたが、現在では左岸と右岸を最短で結び、約230メートルの川幅を70匹がつなぐ。こいのぼりの口ひもにワイヤーや滑車を通すが、ひもが切れて川に落ちてしまうため、補強して泳がせようと知恵を絞る。
開催期間は、近隣の北広島町で「壬生の花田植え」が開かれる6月の第1日曜までを予定。今年の経験を生かして、次年度の継続も検討するという。