広島・流川の音戸温泉ビル地下に3月9日、DJスペース併設の飲食店「音楽食堂ONDO」（広島市中区田中町、TEL 082-245-9563）がオープンした。

バランスを考えて提供する日替り定食

　DJや飲食店スタッフを経験した森脇敏さんが、厨房（ちゅうぼう）を一手に引き受ける福本歩美さんと一緒に運営する。店舗面積は30坪。入り口そばにオープンキッチンのカウンター席を設け、フロアにはテーブル・ソファ席を用意する。DJブースはフロアとカウンターの端に設置。接客しながらDJができるよう工夫した。席数は約20席。

　木目を基調にした店内は自分たちの手で仕上げた。「やりたいことを形にするので完成はない」と森脇さん。ものづくりの楽しさにも目覚め、「やれば意外とできる」と笑顔を見せる。出店場所は2年前から探していたが、週4回のペースで通っていた音戸温泉ビルの地下に空きテナントを見つけた。「風呂から上がって、一杯飲めたら」と出店を決めた。

　フードメニューは、日替わり定食をはじめ、パスタやピザ、一品料理など。食事ができる店にこだわり、店名に「食堂」と入れた。安心安全なメニューを提供しようと素材も厳選する。明け方まで営業する週末には、まかないとして作ったおにぎり、漬物、みそ汁を朝定食として提供するという。客単価は1,500円前後。

　週末は音楽中心にフリマなどのイベントを開くが、平日は「ジャズ喫茶」として営業する。店内の状況や雰囲気を見ながら曲を流し、来店客の気持ちを誘導することも。居心地の良い空間作りに力を入れ、シーンに応じて利用できる「多目的食堂」を目指す。

　営業時間は月曜～木曜＝17時～翌3時、金曜・土曜＝20時～翌5時。日曜定休。