廃校になった小学校の備品を販売するイベント「廃校ノスタルジア」が11月24日、広島・大竹の旧松ヶ原小学校(大竹市)で開催される。
山奥の廃校を会場に開く販売イベントは大竹市が主催。廃校になった学校でこれまで子どもたちのために使ってきた備品のリユース、リサイクルを行おうと2013年9月1日に市制施行60周年を迎えた記念事業として同市管理課が実施する。
主に販売するのは、2013年3月31日に閉校となった穂仁原(おにわら)小学校の備品。大型の棚や机、アコーディオンやトランペットなどの楽器、紙芝居やビーカーなどの教材まで、1800点以上を会場となる校舎1階の5部屋にはカテゴリに分けて並べる。1点1点に値札を貼るなど、事前作業にはボランティアを募りながら準備を進めた。低価格で販売する商品の中には数量が少なく、希少性が高いアイテムもあるため、約30点はオークション形式を取り入れて販売する。
同市では人口に対して学校の数が多く、瀬戸内海の阿多田(あたた)島にある阿多田小学校が統合により、閉校した。周辺住民らに必要な備品の持ち帰りを呼びかけた際に反応が良かったため昨年、市民グループ「PiNECoNeS」(パインコーンズ)が主催するマルシェ形式の雑貨イベントにブースを出展。廃校となった学校の備品など、約650点を持ち込んだが、約600点が売れるなど好評だった。
プラスチックではなく、木製でできているアイテムも多いため、雑貨やインテリアとして購入する客もある。「視点の違いをあらためて発見できた」と同市管理課の香川さん。来場者には20代後半から40代の女性やファミリーを中心に想定する。
開催時間は10時~14時。問い合わせは同市管理課(TEL 0827-59-2160)まで。