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広島の動物園の飼育係が描いた漫画、要望受け書籍化-増刷も

「広島本大賞」にもノミネートされた新刊「キリマンじゃろ」

「広島本大賞」にもノミネートされた新刊「キリマンじゃろ」

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 安佐動物公園(広島市安佐北区安佐町)の飼育係が描いた漫画が人気を集めている。

赤い表紙が目印の「ヒヒ通」

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 著者は飼育展示課技師の南方延宣さん(44)。常に担当動物の前で説明を行うことが難しいため、もっと動物のことを知ってもらいたいと描き始めた。漫画に登場するのは、飼育業務の中で起こった出来事。体験に基づいたエピソードを園内の掲示板や動物公園の機関誌などに発表してきた。

 題材になるのは担当した動物たち。同園では長期アルバイト含めて31人の飼育係が約160種類の動物を世話することから、常時、数種類を受け持っている。漫画「ヒヒ通」は、アフリカ原産のサル・アヌビスヒヒの群れが暮らす通称「ヒヒ山」を舞台に南方さんが奮闘する「ヒヒ通(ヒヒ山通信)」50話、トラとの交流をつづった「トラトラまんが」34話、最初に描き始めた8コマ漫画「シマウマ通信」8話で構成。1話は8コマで描き切る。

 書籍化は投書などの要望が多く、2009年に実現した。回を重ねるごとにクオリティーも上がっているという。発行部数は3000部だが、2500部を増刷。昨年3月には新刊「キリマンじゃろ」を発売。タイトルは、「キリンのマンガじゃろう」の略という。

 価格は、ヒヒ通=950円、キリマンじゃろ=1,000円。現在は、広島市内の書店22店舗で販売するほか、通販にも対応。北海道など県外からの購入もあるという。

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