60~80年代のレトロな古着を移動販売する「渡邉羊野洋服店」が5月31日・6月1日、広島の雑貨店「木村兄弟雑貨店」(広島市中区東千田町2)で営業している。
毎週金曜・土曜に同店と幟町のカフェ「抱 le four(ル・フォー)」(幟町)のいずれかで移動販売するのは渡邉敦士さん(30)。大学卒業後、いったんは就職したが、興味があった服飾を勉強しようと専門学校に入学。もともとレトロは好きだったが、友人に「レトロなスーツが似合うんじゃないか」と言われて古着に興味を持ち始めた。同店には客として足を運んでいたが、服飾に興味のあることを知ったオーナー木村絵美さんが実父の営む「木村兄弟洋服店」を紹介。現在はスーツの仕立ての勉強をしている。
古着の販売を始めたのは昨年6月ごろから。画像共有のアプリケーションに投稿した洋服の写真を見た知人から「買いたい」と要望があった。試しに同店のイベントスペースを借り、知り合いを集めて販売イベントを開き、2回目は一般客向けにイベントを実施。以降、移動販売を定期的に開いている。
渡邉さんが扱うのは古着のみ。状態の良さにこだわり、60~80年代の女性向けを中心にそろえる。男性向けにシャツなども扱うが、イベントに足を運ぶ客に女性が多いことから、商品の割合も移行してきたという。今回はシャツやスカート、ワンピースなど80着ほど用意する。価格は、シャツ・スカート=3,900円、ワンピース=4,900円。ほころびの手直しや裾直しも受け付ける。
情報発信はフェイスブックとツイッターで行う。洋服の写真をアップして問い合わせがあれば、サイズを測って返信する。利用客には若いころ店頭に並ぶ洋服を着ていた50代以上の女性や母親が着ていた記憶のある40代、レトロに興味をもつ30代以下など幅広い。「デザインや柄など見ていても楽しい」と渡邉さん。細かな装飾や鮮やかな発色など、春夏の衣類には特に多いという。「将来はスーツの仕立てと古着の販売に加え、古着のリメークを手掛けたい」と意欲を見せる。
営業時間は13時~19時(同店の営業は17時まで)。