NPO「Think the Earth」の10年間を基軸にたどる企画展「Think the Earthのしごと展」が現在、オリエンタルホテル広島(広島市中区田中町)で開催されている。
「エコロジーとエコノミーの共存」をテーマに2001年に発足した同NPO。コミュニケーションやクリエーティブの力で環境や社会問題について考え、行動するきっかけ作りに取り組む。持続可能な社会の実現に向けて、企業やクリエーターらとのコラボを展開。ビジネスを通じて社会貢献する仕組みの提供を続ける。
1階フロアには、20世紀に撮影した約100枚の写真と寄稿家によるコラム、エッセーをまとめた写真集「百年の愚行」からピックアップした世界各国の古新聞をコラージュした台紙の上に写真を貼り付けた作品を展示。子どもたちに身近な生き物や水、食べ物をきっかけに環境や世界に好奇心を持ってほしいと作られたビジュアルブックなどの書籍も並べる。
このほか、2階フロアではさまざまなプロジェクトを紹介する。自分たち自身がいつでも自然災害の被災者になる可能性があることを「忘れない」ためのプロジェクト、東日本大震災「忘れないプロジェクト」や福祉施設で使用済みの米袋にビニールテープ一枚一枚を貼り重ねて作ったアート工芸品「雷バック」、四季に応じてモチーフが色づく墨絵と自然音を使ったアニメーション作品「うごくえよみ」など。来場者は男女問わず、年齢層も幅広いという。
開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。2013年1月29日まで。