無農薬をベースに、可能な限り添加物を控えた「ナチュラルワイン」を一堂に集めたイベント「Vini Japon(ヴィーニ・ジャポン)」が3月14日、広島アンデルセン(広島市中区本通)で開かれる。広島での開催は初。
ナチュラルワインを扱うワインインポーター7社と自然派ワイン生産者5人、広島市内の飲食店10店舗が参加する同イベント。会場には試飲用に約150種類の自然派ワインをそろえ、フレンチやイタリアン、中華、すし、スイーツなど、参加する飲食店が提供するフードはキャッシュオンで楽しめる。
参加する飲食店は、「45(キャラントサンク)」「シェーナ」「鮨 まんきち」「hanawine(ハナワイン)」「むしやしない」など。生産者は、オリヴィエ・ルマソンさん、ドメーヌ・ド・ガランスさん、フェルナンド・ガルシアさん、アルベルト・テデスキさん、スタンコ・ラディコンさんが来日を予定する。
同イベントは、「生産者と消費者を直接結び付けるイベントを日本で行いたい」と、2008年から東京や大阪、名古屋などを中心に開催されてきた。これまで年1回開いてきたが、昨年は東日本大震災の発生によって延期した。開催地には仙台の名前もあった。震災以降は、同イベント委員会のメンバーを中心に、炊き出しや東京・神戸でワインの販売など、チャリティー活動に取り組んだ。有志の中には、ハナワイン店主の久保田雅秀さんら、広島の飲食関係者の姿もあったという。
首都圏に比べ、開催地としては規模が小さい広島だが、原爆による凄惨(せいさん)な状況から立ち直った土地で開くことで、「震災によって被害を受けた被災地の一つである福島をアピールしたいとの思いもある」(同イベント委員会の新井順子さん)。
開催時間は18時30分~21時30分。参加料は、前売り=4,500円、当日=5,000円。問い合わせは「ハナワイン」(TEL 082-222-6687)まで。