街とデザインの交流を目的に穴吹デザイン専門学校の学生らが企画するイベント「BRUCKE(ブリュッケ)2007」が7月28日から、広島市内各所で始まる。
同イベントは、同校学生らがギャラリーやカフェなど広島の各所でデザインに関するイベントをクラスや個人で企画し実施するもの。特殊な映像効果で行うファッションショーや平和公園での巨大壁画作成など基本形式は自由。卒業生や一般の参加も可能で、昨年の各会場の来場者数は約2,400人(同校)。
「卒業したらみんなでお店を持ちたい」―プロダクトデザイン学科の女性4人グループは、雑貨店に併設したギャラリーで衣食住をテーマにした制作物、靴箱・お風呂の栓など日常品を展示・販売する「come in」を展開する。来場者に実際使ってもらうなど「友だちの家に行ったような空間ができれば」と同企画担当者。
「子どもたちの笑顔をデザイン」をスローガンにプロダクトデザイン学科の1年生が取り組むのは「ルズパ・ルーポンダ」(=逆さに読むとダンボール・パズル)。アリスガーデンとアクタス広島を会場にダンボールで制作したブロックを自由に積み立てて遊ぶスペースを設ける。
同校1階のギャラリーでは「マリンバミニコンサート」が行われる。木琴のような打楽器のマリンバ演奏者を迎え、スクリーンには学生らが編集した映像・アニメーションを上映。会場は照明を使用せず約60本のキャンドルを使用し、映像以外は電気を一切使わないことで環境問題に対する姿勢も打ち出す。
平和公園で折鶴を集める企画「オリーイロ」はグラフィックデザイン学科の2年生らが企画。色紙に好きな絵を書いてもらいその紙で鶴を折ってもらうもので、集まった鶴は期間中平和公園に飾られ自由に他の鶴を持ち帰ることもできる。「昨年3千羽を集めたが今年は数を集めるのではなく質を重視する」(企画担当、嘉屋さん)。
今年で3回目となる「BRUCKE」は、昨年に比べイベント数も増え今年は21のイベントを広島市内22カ所で行う。「学生が主体で動くイベントとして学内にとどまらず、広島の街や人を一緒に巻き込めたら」と同校教務部の西尾さん。今年は3千人の来場者数を見込むという。
イベントは、同28日~8月3日をメーンに開催。時間・日程などは各会場により異なる。