リーガロイヤルホテル広島(広島市中区基町)は1月、ホテル内の全486室をリニューアルする大型改装に着手した。
宮島・厳島神社をメーンコンセプトに取り組む大型リニューアルは、1994年の開業以降初めて。当時のコンセプト「和魂洋才」を踏襲しながら、14階~22階南側の客室から順次進める。
シングルルームはビジネスパーソンをメーンターゲットに位置付け、「落ち着いた雰囲気を作る」と総支配人室営業企画の広報担当者。ツインやダブルルームはカップルからファミリー需要を想定し、温かみある色を使う。
22階エレベーターホールや通路は厳島神社の回廊をイメージ。じゅうたんには、回廊の特徴とも言える「板床」とその縁に打ち寄せる波を描く。客室内のじゅうたんは、おだやかに打ち寄せる波をデザイン。部屋のタイプによって配色を変える。
ホテルでは昨年12月、1階ロビーに敷くじゅうたんのデザインを変更。厳島神社に奉納される「平家納経」で使われる「宝相華唐津模様」をモチーフに、ヨーロッパスタイルにアレンジした。
今後、14階~31階までの北側の客室と南側23階~31階のリニューアルも行う。全客室の改装には4年を費やし、改装費用は約3億円を見込む。