畳1畳分の「身の丈サイズ」ボックスを一つの展示場所として提供するアートギャラリー「ARTCAFE GBOX(アートカフェ ジーボックス)」(広島市南区松原町、TEL 080-2334-0306)が10月1日、広島駅前の飲食やアミューズメント複合ビル内にオープンした。
東日本大震災の発生をきっかけに発想した同ギャラリーは、「身の丈」の範囲で行動や発信することをコンセプトに出店。店舗面積は約17坪。インターネットカフェ「アプレシオ」に隣接する。運営はアートカフェ(東京都中央区)。
会場内に設置するボックス7つの大きさは、それぞれ幅90センチ、奥行き90センチ、高さ180センチ。このほか、6段に棚が分かれたボックスも用意する。1段の大きさは、幅58センチ、奥行き29センチ、高さ28センチ。レンタル料は1カ月当たり、ボックス=3万円、1段=3,000円~4,000円。省スペースでの展示となるため、作品数が少なくても展示を可能にした。
限られた箱というスペースをどのように使い、表現するか、「非常にユニークで面白い展示を可能にすると期待している」と同社の古谷慧悟さん。ワンフロアを貸し切るよりも利用料金が手頃なことから、「若手やアマチュアのアーティストが作品を発表できる場にしたい」と話す。
ギャラリーでは現在、3月11日以降を表現した「SHIFT←311」を開催。参加するのは、絵画をメーンに描くアメリア・マチルダ・フランク・ムニョスさん、O JUNさん、小左誠一郎さん、椛田ちひろさんほか9人のアーティスト。
「若いアーティストを中心に人選をした」と同展でキュレーターを務める仲世古佳伸さん。作品の多くは、3月11日以後に描かれたもので、「フクシマとヒロシマをつなぐ意味でも、興味深い展示になるだろうと確信している」とも。
営業時間は1時~20時。月曜定休。同展の展示は11月13日まで。