広島の女性フットサルリーグ「PLFL」が大会-県外からのチームも参加

ピースレディースフットサルリーグでの試合の様子。専用のフットサル会場ではないため、観覧席の確保も難しいという。

ピースレディースフットサルリーグでの試合の様子。専用のフットサル会場ではないため、観覧席の確保も難しいという。

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 広島市を活動拠点に置く「Peace Ladies Futsal League(ピースレディースフットサルリーグ)」は8月21日、安田女子大学(広島市安佐南区)の体育館で大会を開く。

大会では40人~100人が参加

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 同リーグは、フットサルを通してコミュニケーションの活性化を図るとともに、経験者だけでなく、初心者や未経験者の女性プレーヤーが気軽に参加できるリーグを目指して、2010年4月に創立。愛称は、英文の頭文字を取って「PLFL」とした。

 参加者は学生や社会人を中心に中学生以上の女性。今大会に参加するのは、サッカーチームを含む9チーム。地方は女性のフットサル人口が少ないことから、リーグや大会では、中四国地方や大阪、兵庫、福岡など近隣からの参加者も募る。

 「個人でフットサルをやりたい女性はいるが、チームとして参加するまでの組織力が足りない場合もある」と同リーグ事務局副会長の岩満広幸さん。広島市内の沿岸部に3カ所あるフットサル場へは、2~3人のグループで足を運ぶ女性も多いが、受け皿となるチームがない実情がある。試合やイベントも夜間に開催することが多いため、保護者が必要になる未成年の参加は難しい。

 事務局では、「女性に参加してもらうために、動くのが仕事」と、環境を整えるための一つ意見として参加者にアンケートも実施している。リーグではこれまで予選、トーナメントと試合を行ってきたが、アンケート結果を反映し、今回は予選回数を2回に増やした。予選と本戦は1分のインターバルを挟み、それぞれ7分ハーフで戦う。

 リーグへの参加費用は無料。会場は大学など無料で提供してくれる場所を使用することで、チームの費用負担を軽減する。参加人数は大会に応じて変動するが40人~100人。会場は、蹴り上げるボールに対する耐久率など壁の強度の問題があるため、利用できる公共施設は市内で3~4カ所という。大学の体育館では、セキュリティー面の問題から、「事前に観戦者を把握しなければならない」と岩満さん。一般に広く観戦できるようになるまでには課題も見える。

 30~40代を中心とした約10人で構成する事務局のスタッフはボランティアで参加。大学教授、自営業や会社員など職種はさまざま。試合は事務局側で組むが、チーム間の交流などは主体性に任せる。「自分たちで動いて、自分たちの環境を変えていってほしい」と期待を寄せる。

 開催時間は8時30分~17時30分。

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