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再開発地区の広島・京橋会館を見学-解体前に市民団体がイベント

配棟計画はヨーロッパなどで多く見られる「ロの字」型。中央には中庭を設ける。

配棟計画はヨーロッパなどで多く見られる「ロの字」型。中央には中庭を設ける。

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 戦後の広島復興を象徴する広島駅近くの市営住宅「京橋会館」(広島市南区京橋町)見学イベントが8月13日・14日に開催される。

解体が決まった「京橋会館」外観

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 京橋会館は1954(昭和29)年に道路建設に伴う商店街の共同化事業として完成した集合住宅。施設の管理はその後、広島市に移管されたため、市営住宅・市営店舗として運用してきたが今秋、老朽化によって解体が決定した。

 解体後は、今年6月に施工が許可された「京橋町地区市街地再開発事業」として、民間の事業施行者が持つノウハウや資金力を活用し、隣接する「京橋町ちびっこ広場」を含めて一体的な整備を行う。施工者は、レガロホテルシステム(中区橋本町)を代表に、都市生活研究所、森ビル都市企画、市浦ハウジング&プランニングで構成する広島京橋開発企業体。

 道路区域を含む施工面積=約2700平方メートル、建築延べ床面積=約1万5000平方メートル。鉄筋コンクリート造の地下1階、地上21階で建築高は約70メートル。フロア構成は1~2階=デイサービスやクリニック、保育所などの子育て支援施設、3~5階=高齢者向け公営住宅(28戸)、6~9階=高齢者専用賃貸住宅(64戸)、10~21階=分譲住宅(72戸)。総事業費は約42億4,000万円。10月に着工し、2013年8月の工事完了を目指す。

 イベントは、建築を見て歩く楽しみを伝えようと市民団体「アーキウォーク広島」が主催。建築の公開や各所を巡りながら、建物のポイントや時代背景、集合住宅の歴史などを同団体スタッフが解説する。

 このほか、京橋会館を通して、住まいのあり方を問い直す試みとして、集合住宅の歴史におけるデザインや配置、間取りの計画など、多方面から説明した解説パネルの展示やビデオ上映を実施。ライブペイントやスケッチ、コンサートも企画する。

 開催時間は13時~17時。14日には、17時30分~19時にコンサートを開く。参加費は無料。

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