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生花店店主の手作り「義援金箱」、趣旨に賛同した16店舗の店頭に

手作りした木製の義援金箱を手に持つオーナーの小田さん

手作りした木製の義援金箱を手に持つオーナーの小田さん

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 「人が集まる場所で少しずつ気持ちを集めていければ…」――広島の生花店「hidamari(ひだまり)」(広島市中区大手町1、TEL 082-236-9393)店主の小田康平さんが、義援金箱作りに取り組んでいる。

設置された募金箱

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 東日本大震災の発生から約7日後、小田さんは店頭に、木工と革細工で手作りした木製の義援金箱を置いた。小田さんは、阪神淡路大震災が発生した1995年春、神戸の大学へ進学。「当時の神戸の街並みは見る影もなくボロボロ。話を聞く機会は多かったが、日常とはかけ離れすぎた。まさに地獄だった」と振り返る。

 義援金箱の製作は、「具体的な行動を起こそう」と取り組み始めたもので、設置店はブログで募った。現在、広島市内を中心とする美容室やカフェ、設計事務所、イベント会社、雑貨店など、趣旨に賛同した16店舗が参加している

 「募金をしなくても、震災を思い出すきっかけになれば」と小田さん。設置することで、風化を防ぐ目的もある。義援金は、箱の底に使ったベニア板を壊さないと取り出せない仕組み。月に一度、小田さんが回収に行き、賛同店舗のスタッフ立ち会いの下で金額を確認する。既に2~3店舗分の義援金約3万円分を回収した。義援金箱は再度ベニア板を貼り付けて再利用するという。

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