広島・鷹野橋の老舗映画館「サロンシネマ」(広島市中区大手町5)下のフリースペース「PiKa(ピカ)」で2月19日・20日、ショートフィルムやライブ、アートの融合イベントが開催される。
カラオケ店跡で開催される同イベントは、自主映画の制作グループ「QMF」のメンバーとして、これまでショートフィルムなどを作ってきた広島市在住の映像作家・吉松幸四郎さんが企画。閉店以降、内装をはがした状態の店内が「廃虚」と表現されることもある会場で、「映画館の下で映画を上映する」。イベントには、クリエーティブな活動を通して知り合ったカヤヒロヤさんほか、広島で活動する作家も参加する。
イベント名は「Heaven in ruins-廃虚の中の天国-」。会場を廃虚とし、「天国」には、ライブを行うユニット「JuNK HEaVEN」からキーワードを取った。ステージではライブ、白い壁面や拾ってきたというパソコン6台には、幻想的な「不思議系を中心」としたショートフィルムを投影。会場内には、目玉などの個性豊かなアート作品をディスプレーする。
このほか、カラオケボックスの個室として利用されていたスペースでもショートフィルムを上映。ミニシアターのような空間を作り、通路に面したガラス面にも映像を映し出しイベントをPRする。
来場者は、サロンシネマ利用客やアートや映像に興味のある人を中心に見込むが、商店街を利用する年配客も多い場所柄から、「普段立ち寄る機会がない人にも来てほしい」と吉松さん。イベントを通じて、「さまざまな人とのつながりを広げたい」と話す。
開催時間は10時~20時。入場無料。問い合わせは吉松さん(henrycow@ezweb.ne.jp)まで。