広島そごう(広島市中区基町)は6月12日、1カ月後に迫った新館9階のリニューアル(7月12日)の内容を明らかにした。
同フロアは2004年にベスト電器そごう広島店がテナント出店したが今年2月に撤退。「上質な生活空間を創造するライフスタイルの提案とお客様のニーズに対応するコンサルティング」(同社)をコンセプトに『インテリアのフロア』として、高感度な団塊世代と団塊ジュニア世代をターゲットに、リニューアルを進める。
会見に出席したそごう広島店の浴森店長は「2007年問題でもある団塊世代への問題を百貨店がどう解決すべきか」と冒頭で述べ、「百貨店がこの10年間、縮小・中止してきた専門性の強い分野に参入する」ことを明らかにした。
フロア面積は825坪。直営となる同フロアでは、インテリアコーディネーター(5人)などの「専門人材」を約40人配置。「モノを売るだけではなく、提案がほしい」(同社)という顧客のニーズを反映したのがリニューアルの特徴だという。
中央部にはリビング関連商品をコーディネートしたプロモーションスペースを設置。「リラックスインテリア」と「音と映像のある暮らし」をテーマに家庭電化商品、情報通信機器などの販売を手がけるデオデオ(中区紙屋町2)、ドリームベッド(西区己斐本町3)ほか、地元企業と積極的フロア形成を行う。
また、高級家具「アルフレックス」(本社=東京都渋谷区)や山野楽器(本社=東京都中央区)の商品を取り扱うほか、昔習った楽器をもう一度楽しみたい大人のための音楽教室も9月のオープンを予定している。リフォーム事業は大和ハウス工業(本社=大阪市)と提携する。
今回のリニューアル投資額は約1億円、年度売上目標は前年比115%の10憶円。