2004年からリニューアル計画を進める天満屋広島八丁堀店(広島市中区胡町)に10月9日、県内で最大となる120万冊の蔵書数を誇る大型書店「MARUZEN&ジュンク堂書店広島店」(TEL 082-504-6210)がオープンする。
広島市中心部の百貨店内にオープンする広島店は、丸善(東京都品川区)とジュンク堂(兵庫県神戸市)が9月に共同オープンした渋谷店(渋谷区)に次ぐ2号店。売り場面積は約1,200坪。これまで寝具や食器、カーペットなどを扱っていた7階と催事場や呉服販売などを行ってきた8階の2フロアを使って展開する。
フロア構成は、7階=専門書、8階=一般書。蔵書数を充実させようと、「店内の通路ギリギリまで棚を置いた」と三丸晋店長。売れ筋書籍などを並べる平台やポップもあまり使わないが、目線の高さに合わせて、書籍を面で置く工夫を施す。他店で取り扱いのない書籍も扱うことで「ない本がない書店」を目指し、他店との差別化を図る。利用客には、22時まで営業することから、仕事帰りに立ち寄るビジネスマンも見込む。
店内には、書籍の検索機を各フロアに4台ずつ設置。来店客は書籍を複数購入する傾向にあることから、買い物用のカゴやカートも準備、いすも2フロアに20脚ほど用意する。同店で働く約60人の契約社員やパートなどのスタッフは、広島で新たに採用した。
オープン前日、最終準備が着々と進む店内で、「やれることはやった」と三丸店長。広い店内は、「目的の本を探すには場所が分かりにくい不便さがあるかもしれない」としながらも、「普段見たことのない本に出会える」とも。「本がどれだけあるか遊びに来てほしい」と市内中心部に誕生した大型書店をアピールする。
丸善とジュンク堂では今後、東京・吉祥寺、福島・郡山、大阪・茶屋町へ大型書店の出店を計画している。
営業時間は10時~22時。