ツイッターを使い、世界中から投稿されたメッセージを折り鶴にして8月6日に広島平和記念公園(広島市中区中島町)に届ける「INORIプロジェクト」が現在、進行している。
同プロジェクトは、広島平和記念公園内に設置されている折り鶴を頭上に高くに掲げた「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんのおいにあたるミュージシャン・佐々木祐滋さんと歌手のクミコさんが出会ったことから始まった。プロデュースは、CGMマーケティング(東京都渋谷区)とエンターテインメントビジネスを手がける「プエルタ デル ソル」(同)が共同で行う。
曲は、「今この時代にこそ、禎子のことを風化させたくない。平和を願う気持ちをおばの折り鶴に託して歌いたい」と佐々木祐滋さんが作曲。祐滋さんからのオファーを受けて、これまで「命の尊さ」というメッセージを込めた歌を丁寧に歌い上げてきたクミコさんが歌う。この曲をきっかけに禎子さんの話を知った両社はプロジェクトチームを発足し、「一人でも多くの人の『祈り』を千羽鶴にして、8月6日に広島に届けよう」とプロジェクトを企画した。
INORIプロジェクトは、CGMマーケティングが運営するツイッターの公式ナビゲーションサイト「ツイナビ」で提供する「きせかえアイコン機能」と連携。折り鶴のイメージを自分のツイッターアカウントのアイコンへ重ねられるサービスも実施する。ツイッター上でプロジェクトへの参加が可視化することで、ユーザー間で広めていく。海外のユーザーからの利用も想定し、日本語版に加え英語版も用意した。
折り鶴のカウント方法は、1回ツイートすることで1羽。クミコさん自身も千羽鶴を折り、「8月6日に曲と一緒に届ける」という。2月に発売したCD「INORI~祈り~」には折り紙も同封。購入者からの折り鶴送付も受け付ける。