広島市民球場「マツダZoom-Zoomスタジアム広島」(広島市南区南蟹屋2)に今年、バリアフリー化に向けた新席種が登場する。
第1弾となる今年は、コンコースからの段差をなくし、車いすのままでも利用できる「ファミリーテラス」「パーティーデッキ」、畳に座って観戦する「鯉(コイ)桟敷」を新設。来場者は誰でも1コイン(500円)で利用できる「スポーツバー」は団体席としてリニューアルする。
「鯉桟敷」は内野3塁側・B指定席の一部を掘りごたつ式の畳を用いた「和風」の空間に改装。約60席分のスペースを使い、3カ所を用意する。1カ所の利用人数は8人までで、料金は人数を問わず一律で3万6,000円。「鯉桟敷」と利用人数や価格が同じ「ファミリーテラス」はレフト・バルコニーの一部に12カ所を用意。これまで3~4世代や2家族で座れる席がなかったことから、家族間での観戦や「鯉桟敷」は入り口からも近いため、年配客の利用を見込む。
同窓会や親睦会など団体で利用できる「パーティーデッキ」は内野3塁側・B指定席(内野)の一部とレフト・バルコニーの一部(外野)に1カ所ずつ設置。利用人数はそれぞれ25人までで、料金は内野=9万円+料理代、外野=8万円+料理代。ライトスタンド下の「スポーツバー」は40人まで利用可能で、旧市民球場(中区基町)で選手が利用していたベンチで観戦できる。料金は14万円+料理代。利用予約のない日は、30分500円で入場が可能。
マツダZoom-Zoomスタジアム広島は、第3回国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰を受賞。広島東洋カープでは、「更なるバリアフリー化に向け、広島市と協力していく」としている。
新席種の販売は3月の公式戦から開始する。