広島で全国初となる「神楽」の共演大会が行われるなど郷土芸能の盛り上がりが見られる中、若者をターゲットにした神楽グッズの専門サイト「神楽人」が1月1日、開設された。
サイトを立ち上げたのは、ウェブ制作会社スペースエイジ(広島市中区富士見町)。同社の吉岡憲治社長は神楽が盛んな県北・加計町の出身で、「もっと多くの人に(神楽を)知ってもらえるきっかけになれば」と開設を決めた。
「今までになかったような提案をしていきたい」とグッズに斬新なデザインに落とし込んだ吉岡社長。酒呑童子の面や神楽の演目「紅葉狩」に登場する赤蜘蛛・白蜘蛛をモチーフにしたTシャツ(2,625円)、「神楽坊や」のストラップ(525円)、神楽の公演にも持ち運べる土蜘蛛のイラスト入り携帯用折り畳みクッション(840円)を制作した。種類は、Tシャツ10種類、携帯ストラップ3種類、携帯クッション1種類。
これらのグッズは1月9日~11日、白島北町で開催された神楽共演大会「全国神楽フェスティバル in ひろしま」会場でも販売。神楽フェスは、全国を9ブロックに分け、各代表と広島県代表の神楽団が33演目を披露し、中高年を中心に3日間で5,500人を動員した。グッズは、年配の女性層から好評を得たという。
現在はウェブや神楽フェスなどで販売しているが、今後はサービスエリアや道の駅での販売も検討する。海外への販路拡大にも意欲的で、アメコミ風Tシャツや、キッズ用のラインアップも増やしていく予定だという。