再開発事業が進む広島駅北口近くに11月オープンしたつけ麺とぶた重が主力の飲食店「聖屋」(広島市東区光町2、TEL 082-258-2888)では、エクレア状の二重焼きを販売している。運営は、環境事業を手掛けるサーヴグループ(中区大手町5)。
つけ麺とぶた重を柱に麺類や丼を提供する同店は、店舗面積約30坪、席数約60席。広い店内の一部は柱で仕切り、「外からみると別店舗のように見える」(同社専務取締役の肥田典子さん)ことから、店舗の構造を生かして、テークアウトを中心にエクレア状の二重焼きの販売も行なっている。
販売するのは、カレーパンに近いという「カレー」(180円)と「あん」(150円)の2種類。当初は「カレー」のみ販売していたが、客からの要望で「あん」もメニューに加えた。二重焼きは、通りがかった女性客の持ち帰りや店内で食事を終えた男性客からデザート代わりに注文が入ることもあるという。
同店で力を入れるのはつけ麺(800円~)やつけ麺タイプの「鴨なんばん」(850円)、「ぶた重」(850円)、手羽先のから揚げ(500円)、すじ肉みそ煮(500円)などのフードメニュー。店長として店に立つ肥田さんが「人気が高い」と自信をみせるぶた重は、ハーフサイズ(600円)と大盛り(1,100円)も用意する。
利用客はビジネスマンや主婦など幅広いが、客単価は「高め」の1,000円前後。「体に優しいものを使いたい」(肥田さん)と水や米、野菜や肉など素材の鮮度や調味料にこだわるため、相応の価格になる。ランチでは価格帯を下げて、定食や丼など7種類のメニューを用意。客単価は750円。ぶた重やつけ麺など多くのフードはテークアウトにも対応しており、主婦や働く女性の購入が目立つ。
同社では、飲食部門を設立し1号店として同店を出店。今後は県内での店舗展開を視野に入れる。
営業時間は11時30分~21時30分。