広島で「写真美術館」開設を目指す広島写真美術協会は10月18日、10月末で閉場を予定する広島市紙屋町の旧広島市民球場(広島市中区基町)グラウンドでプロやアマチュアカメラマンによるPRイベント、記念撮影会を開催する。
記念撮影会では、個人や団体ら事前申し込み後に抽選で選ばれた約500組が参加。グラウンド内の5カ所に設けた撮影ポイントで撮影を行い、写真は球場内に持ち込んだプリンターで印刷、画像データを焼いたCD-Rとともに即日手渡しする。グラウンドでの撮影場所は、「20~30年後に見てもわかってもらえる写真を撮りたい」(事務局の小西敏治さん)と慎重に選ぶ。
撮影時の服装は自由だが、グラウンドに入るため靴はスニーカーやケミカルシューズが必要となる。応募者はカープや野球ファンの参加を見込んでおり、現在は、中四国エリアからの参加が多いという。イベント当日でも客席は開放しており、一般来場者による客席からの撮影は自由。
「全国でも1、2を争うほど」(小西さん)アマチュアカメラマンが多いという広島では、美術館やギャラリーなど展示施設は早くから予約で埋まっていることが多いため、写真を展示する機会が少ない。このため、協会では常設の写真美術館を設立し、写真を展示する機会を増やすとともに共通の興味を持つ人が集まる語らいの場としての利用を希望。今後もイベントを通して「写真美術館」設立に向けた活動をPRしていくという。
開催時間は9時~15時。雨天決行。参加無料。応募締め切りは9月15日まで。問い合わせは、同協会事務局(TEL 082-899-7342)小西さんまで。