桜が見ごろを迎えた広島市内で3月中旬から、水辺から花見を楽しめる「さくらクルーズ」の運行が京橋川や平和公園そばの元安川で始まっている。
「雁木タクシー」は、広島市内に約300カ所ある「がん木」を水上交通の船着場として活用しており、年間を通して運行している。同タクシーの運営はNPO法人雁木組。
さくらクルーズは、「京橋さくらクルーズ」「平和公園・基町さくらクルーズ」の2コースを用意。京橋コースは平和公園のりばから京橋の水辺のオープンカフェのりばまでを片道約30分で運行し、楠木大雁木、長寿園、基町、白島公園の桜を楽しむ。平和公園・基町コースでは、平和公園のりばを発着し、平和公園周辺の桜を楽しむ。所要時間は片道約20分。クルーズ中の飲食は自由。
利用客はビジネスマンから家族連れまで幅広く、平日は会社が花見で利用することが多いという。運行は随時行うが予約客がメーン。同クルーズの利用客の多くは地元住民で、徐々にリピーターも増えており、今年の花見シーズン(3月~4月)は約800人の利用客を見込む。
「京橋や白島など川からしか見えない風景を楽しめるため、桜や新緑のシーズンがおすすめ」と同法人担当者。桜の名所「長寿園」「基町ポップラ」そばでも乗り降りができる。
運行は3月中旬から4月中旬まで。料金は京橋コース=中学生以上1,500円(片道)・小学生以下半額、平和公園・基町コース=中学生以上1,000円、小学生以下半額。いすれも幼児無料。定員は6人まで。問い合わせは同法人(TEL 082-230-5537)まで。