「人とのつながりを大切したい」――広島市内のセレクト古着店「USED SELECT SHOP RiCLE！」（広島市安佐南区山本3）で出会った学生３人が「架け橋」をテーマに同店の黒い外壁に巨大なウォールアートを制作している。

まるでひだのような手形

　ウォールアートを制作するのは、同店で出会ったという向田英二さん、野地弘泰さん、曽田貴也さんら広島経済大学の学生3人。「何かをやりたいと漠然と思っていた」（曽田さん）3人は、窓もない同店の黒い外壁（約14メートル）一面をオフホワイトに塗り直し、「人とのつながり」から連想させた「手」を使い、手形を押していく参加型のイベントを企画した。「手形を押すだけなら上手下手は関係ない」と向田さん。イベントには、近隣の住民や小中学生が参加し、開始6日目で参加者は200人を越えた。手形はゴム手袋をはめ、黒の水性ペンキで壁面に押していく。

　「手」を使ったイベントでは手形を利用したウエディングドレスの制作も同時開催しており、帆布素材で作った厚手のドレスに、参加者の手形をくりぬいた帆布や麻の布地を縫い付けていく。ドレスには、こどもと一緒に手形を貼り付ける親子や子どもが生まれる夫婦は手をつなぎ合わせる形で縫い付けるなどさまざまだという。同イベントは、広島でウエディングプロデュースを行う「eccoLo（エッコロ）」とヘアメークを担当する美容室のマネジメント会社「SOLE ACADEMY（ソーレアカデミー）」が企画した。

　開催時間は12時～18時（最終日は15時まで）。3月29日まで。問い合わせは向田さん（TEL 080-6320-2711）まで。