「1万トンバース」の名前で親しまれる広島港宇品外貿ふ頭(広島市南区宇品海岸3)に11月12日、世界最大級の帆船「海王丸」が入港した。
海王丸は、1989年に就航、4本マストバーク型帆船で帆の枚数は36枚。最大積載人員は199人。航海訓練所が運行し、端麗な姿から別名「海の貴婦人」とも呼ばれている。広島への入港は今年で6回目。2003年に同船が入港して以降は、帆船「日本丸」と毎年交互に入港しているが、今年は昨年と連続して「海王丸」の入港となった。
同船では毎年多くの訓練生が実習を行っており、15日は全ての帆を張るセイドリル(操帆訓練)を岸壁から見学できる。16日には、海王丸の船内を見学できる見学会を実施。12日からの停泊期間中は船体を電飾で飾ってライトアップを行い、17日の出港時は実習生全員がマストに登りあいさつを行う予定。昨年行ったセイドリルや船内の見学会には約12,000人が訪れ、今年は2万人の来訪を見込む。
イベントの開催時間は、15日=13時~16時。16日=9時~11時30分、13時~15時30分。船体のライトアップは日没~22時。海王丸の出港は17日の10時ごろを予定。イベントへの参加申し込みは不要。問い合わせは広島港振興協会事務局(TEL 082-513-4035)まで。