福屋広島駅前店(広島南区松原町)で6月2日、ミュージカル「美女と野獣」の出演者によるトークショーが行われた。
1カ月後に控えた広島公演の千秋楽に向け、同店では衣装や小道具の展示、読み聞かせイベントを開催。締めくくりとしてトークショーを企画した。
会場にはこの日、女性を中心に約200人が集まり、ガストン役の田島亨祐さんとバベット役の小川美緒さんを拍手で出迎えた。広島市出身の小川さんが広島で舞台に立つのは「キャッツ」公演以来2年ぶり。
田島さんは上演から2カ月を振り返り、「あっという間だった」と話す。「毎回、スタンディングで拍手を送る観客から、エネルギーをもらっている」とも。小川さんは劇中に登場する鮮やかな衣装について、「1回の公演で約30人の役者が出演するがシーンによって衣装が変化する。260着を使う衣装も見所の一つ」と話した。
会場から役作りについての質問を受け、「衣装に負けないように鍛えている」と田島さん。小川さんも「衣装は重いがきれいに見せるように鍛えている」と、共に体力作りを欠かさないことを明かした。トークショーの後は、田島さんを含む役者6人でマグダンスが印象的な「ガストン酒場」のワンシーンを再現し、会場から大きな拍手が沸いていた。