広島・本川町の電車通り沿いに6月18日、リトルプレスと古本、器を扱うセレクト店「READAN DEAT(リーダンディート)」(広島市中区本川町2、TEL 082-961-4545)がオープンした。
相生橋を渡ってすぐのレトロなビル2階に店を構えたのは、前職がDTPデザイナーの清政光博さん。洋書やデザイン書、リトルプレスを扱う書店「リブロ広島店」が2011年に閉店したことをきっかけに、「カルチャーが盛り上げるような店を作りたい」と独立を考えるようになったという。
店舗面積は約12坪。本に合わせて、好きだと話す器も組み合わせて販売する。中央のテーブルに並べるリトルプレスは、個人や団体など、少人数で執筆、編集から発行までを手掛けるため「作り手の思いが感じられる」と清政さん。「新刊書店に置いていない本を紹介したい」とも。ライフスタイルやデザインに特化した古本はジャンルごとに棚にディスプレーする。
常時50~60点をそろえる器は国内の若手作家7人が作る。男性でも使いやすいデザインを意識したという。このほか、手ぬぐいやレターセット、名刺ケースなどの雑貨も扱い、店内の一角はギャラリーとして使用しようとフリースペースを設けた。
清政さんは会社員だった5年前に、転勤で東京へ移住。独立しようと勉強を兼ねて2年半、アルバイトをした下北沢の書店「B&B」で対面販売の楽しさを学んだ。毎日トークイベントを行い、インテリアの販売やアルコールが飲めるスタイルに刺激を受けたという。同店ではイベントも開催。企画に合わせて、店内中央の可動式テーブルを端に寄せてスペースを作る。最大40人の集客を見込む。
営業時間は11時~19時。火曜定休。