東日本大震災から3年を迎えた3月11日、広島・原爆ドーム対岸の親水テラスに花の傘311本が咲いた。
緑や赤、ピンク、紫、青、オレンジの鮮やかな「花」は、アーティストとして被災地の支援活動に取り組むミレイヒロキさんの作品「白い花の傘」。同作を見て影響を受けたというピース&フワラープロジェクト代表の山下愛さんが、「元気の花を広島から咲かせたい」とミレイさんに相談したことがきっかけで実現した。
テラスには3月11日に合わせて311本の「白い花の傘」を用意。花を描いた約60センチの折り畳み傘の持ち手にはLEDライトを固定し明かりもともす。当日は、フェイスブックを中心としたSNSによる口コミで手伝いや参加を呼び掛けた。「傘を開き、持っている間に皆さんそれぞれの思いをはせていただけたら」と山下さん。第1部の16時30分には集まった参加者や観光客らが参加した。
毎年キャンドルで「3.11」を作り、被災地に向かって黙とうする集いともコラボ。マツダスタジアムで8月6日に開く「ピースナイター」で使うキャンドル500個を借りた。メッセージやイラストが描かれた風よけのシェードは一つ一つキャンドルにかぶせていくという。