クラシック音楽の演奏に演劇や笑いのコメディー要素を含んだ演奏集団「CRAZY CLASSIX(クレージークラシックス)」が2月25日・26日、アステールプラザ・オーケストラ等練習場(広島市中区加古町)で公演を行う。
クレージークラシックスは、2010年に結成されたアンサンブルグループ。音楽に芝居や笑いの要素を取り入れた「新しいエンターテインメント」として実験的に開始しよう、とチェロ奏者マーティン・スタンツェライトさんが発起人となって集まった。メンバーには、広島を拠点にオーケストラや室内楽、ソロなど、クラシック音楽界で活動する6人の演奏家が参加する。
使用する楽器やパートはチェロやクラリネット、ギター、コントラバス、トロンボーン、パーカッション。これまで既存の楽譜をアレンジして演奏を行い、年に1度、大きな演奏会を開いてきた。昨年はパロディーの音楽寸劇「飛田の一日」で話題を呼び、同年4月、同所で開いた東日本大震災のチャリティー・コンサートでは立ち見客も出たという。
今回の公演では、オペラ「カルメン」をコメディー化。演奏時間は約2時間。劇中の人物を演奏者が演じる。先に公演を終えた岡山では、「(会場の)笑いが止まらなかった」とパーカッション担当の荻原里香さん。終了後に開いたサイン会では、仮装したメンバーが登場する一幕も。
観客は10代から高齢者まで幅広く、プロの演奏を楽しむ客と、クラシックのパロディーを見て楽しむ客の姿が見られるという。今後は、若い世代にクラシックを身近に感じてもらうための一つの試みとして、音楽教育の場でも活動に期待が掛かる。
開演時間は、25日=18時、26日=14時。観賞料は、一般=3,000円、学生=1,500円。問い合わせはクレージークラシックス(TEL 090-8060-0497)まで。