広島本通商店街の南側を通る裏通り「うらぶくろ」の青果店「八百心(やおしん)」(広島市中区袋町、TEL 082-236-1165)が7月19日から、250円弁当の販売を始めた。
同店は、昨年7月に閉店した平和記念公園に近い本通り商店街の青果店「はぐま」(大手町1)の店長、今津貴盛さん(36)が今年5月に開いた青果店。「はぐま」同様に、野菜を中心に果物を扱い、小売りと卸を行う。
今津さんは22歳から「はぐま」に勤務。大手町へ移転する前に店を構えていた、広島バスセンターの地下食品売り場でも経験を積んだ。「当時は、広島地下街シャレオや基町クレドがオープンしたころ。場所が交通の要所だったので、かなりにぎわった」と振り返る。
閉店後は約7カ月間、他店に勤務したが、「小売りがしたい」と人脈を築いた青果で独立を決意。周辺に飲食店が多いことから、卸の需要を伸ばそうと袋町に店を構えた。店舗面積は約23坪。店舗入り口付近にも野菜をディスプレーし、通行客へPRする。
弁当販売は知人の協力を得て実現。「店に足を運んでもらうきっかけになれば」と250円で、揚げ物や肉、魚をメーンとした弁当5~6種類を1日50食限定で販売する。今後は、商品を充実させ、スーパーや百貨店で扱っていない商材で差別化を図りたいという。
営業時間は10時~19時。