広島・袋町の旧日銀広島支店(広島市中区袋町)地下ギャラリーで現在、ステンドグラスアートの個展「The attractive glass」が開催されている。
ランプやオブジェなどのインテリアと結婚式のウエルカムボード、ワインボトルへの彫刻や出産時の手形・足形を残したフォトフレームなど記念品の制作を手掛けるのはグラスデザイナーの西和宏さん(30)。
比治山短期大学美術学科で、陶芸を専攻していた西さんは卒業後、ニューヨークへ語学留学。帰国後は、営業として就職したが、留学中に出合ったステンドグラスの「製作過程に興味を持った」西さんは、ガラスの記念品をメーンに手がけるガラス彫刻のデザイナーとして独立。技術や制作は、「ほぼ独学」で学び「CHARM ART」(十日市町2)を立ち上げ、フリーで活動している。
初となる個展は作品数が増えたことから企画した。かぶせガラスに段彫り技法でバラが浮き上がっているようにサンドブラストしたランプ「Rose Lamp」、クリアガラスに模様をサンドブラストして22段に重ねたランプ「Screw Lamp」、ステンドグラスの時計「Stained Clock」など約40点を2部屋に分けて展示。ガラスだけではなく、陶器にも文字やデザインを施した作品やトンボ玉で作ったアクセサリーも用意した。
ガラスの魅力について、「光によって表情が変わる面白さがある」と西さん。ステンドクラスの体験教室も開き、記念品など用途の広いガラス彫刻をアピールする。
開催時間は10時~19時(最終日は17時閉場)。入場無料。今月31日まで。