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広島・アリスガーデンで野外「日本酒イベント」-宮城・福島の蔵元も参加

日本酒が当たる抽選会で、日高見の「震災復興酒」を紹介する平考酒造の平井孝浩社長(写真左)

日本酒が当たる抽選会で、日高見の「震災復興酒」を紹介する平考酒造の平井孝浩社長(写真左)

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 広島パルコや並木通りに近いイベント広場「アリスガーデン」(広島市中区新天地)で5月25日、全国30蔵の日本酒が飲み比べできるイベントが開かれた。

野外で行った日本酒イベントの様子

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 日本酒の普及を目的としたイベント「日本酒楽園」は広島の酒店・大和屋酒舗(胡町)が主催。参加する蔵本が来場客に酒を振る舞うもので、今年で6回目。

 今年度は、3月に発生した東日本大震災を受けて、「イベントの開催を悩んだ」と同店の大山晴彦店長。自粛も考えたが、被災地の蔵元や酒販店から届いた応援の声に応え、名称を「日本酒燦々 2011」へ変更して開催。イベント名には、「東北や日本の酒が光輝く美しいさまを願った」と思いを込めた。

 会場には、「賀茂鶴」(賀茂鶴酒造)、「天寶一」(天寶一)、「龍勢」(藤井酒造)ほか、広島と全国の30蔵が作る、吟醸や純米吟醸などの酒、約80種類を用意。県外からは、今回の震災で被害が大きかった、宮城県石巻市で営業する「日高見」(平孝酒造)や「一の蔵」(宮城県・一の蔵)、「飛露喜」(福島県・廣木酒造本店)が参加した。

 各蔵の日本酒が当たる抽選会で、平考酒造の平井孝浩社長は、震災から二週間後に生き残ったもろみを使って作った純米酒「震災復興酒 希望の光」を持参。多くの葛藤を抱える中で、「街の明かりを灯すんだ」とイベントに参加。復興に向けて、中長期的な支援が必要になることから、「現地の現状を伝えたい」とも。

 17時から始まったイベントではミニライブも行われ、会場に集まった約1,000人の客で終始、盛り上がりを見せた。

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