6月10日の「路面電車の日」に、広島電鉄千田車庫(広島市中区東千田2)周辺で「第12回路面電車まつり」が開催される。1996年に制定された「路面電車の日」は、路面の路(ろ→6)、電車の電(てん→10)から6月10日に決まった。
主催は鉄道を考える会、鉄道友の会、日本路面電車同好会中国支部、広島電鉄などから構成される実行委員会。今年も第9回から主催メンバーに加わった広島文教女子大学のサークル「路面電車まつりおねえさんの会」のメンバーらも約40人参加する。
路面電車のPR行事の一環として毎年行われているイベントでは、珍しい大正電車やドルムント電車などを展示、現役運転手などによる「電車講座」も行う。鉄道友の会事務局担当者は「広島は路面電車の規模では最大。動きに常に注目している」と話す。
「グッズ・中古販売」では、「○○行」と書かれた「方向幕」や各電停の看板などを販売する。価格は1,000円~10,000円。そのほか、鉄道友の会中国支部がミニチュア鉄道模型の展示を行うほか、今年初企画となる「ミステリー電車」では、抽選で50組の親子に乗車してもらい「この電車は今からどっちの駅に向かうか」などクイズを出題。不正解者には途中下車してもらう。
「昨年は開場2時間前から並ぶ人もいて、ピーク時には50人~60人の行列になった。県外から駆け付けた鉄道ファンにも多かった」(広島電鉄担当者)という。
開催時間は10時~16時。昨年並みの15,000人の来場を見込む。当日会場では、同イベント開催を記念して作られた「鉄道むすめ」のパセオカード300枚も限定販売する。