リリース発行企業:特定非営利活動法人 西日本アニマルアシスト
NPO法人西日本アニマルアシスト(所在地:広島県尾道市、代表理事:箱崎千鶴)は、移動手術車「おの猫号」と制度型「おの猫基金2026」を組み合わせた全国でも稀な新モデルの実現に向け、11月21日より、クラウドファンディング「for good(フォーグッド)」にてプロジェクトを公開し、支援を募っています。
本プロジェクトは、飼い主のいない猫に迅速に手術を届け、NPO(動物医療従事者)が住民と協働して地域の管理体制を整える取り組みで、全国でも稀で先進的な仕組みです。
●クラウドファンディングページ
https://for-good.net/project/1002791

"背景" 尾道市の「医療アクセス格差」と地域の負担
尾道市本土側では、しまなみエリアに位置する現行クリニックまでの搬送に負担が生じており、交通手段の制約や高齢化により、猫の手術にたどり着けない地域が少なくありません。
「車がなくて連れていけない」
「高齢で搬送がむずかしい」
「40匹以上いるが、誰も連れて行けない」
「多頭に対応できる動物病院が近隣にない」
こうした声は住民から継続的に寄せられており、結果として医療へのアクセス格差 が地域課題をより深刻化させています。
さらに、糞尿被害や猫の増加などの地域トラブルが重なり、課題は長期化しやすい状況にありました。

増えすぎた猫たち(合計43匹)
医療の力で地域を支える
"課題" 従来の施策と支援では限界がある
全国では、寄付やクラウドファンディングを通じて手術費を支援する取り組みが広がっていますが、糞尿トラブルなど、地域の管理体制に十分にサポートが行き届かないケースがあります。
事前の意識調査、データを元にした現地調査や住民説明会、継続的な見守り体制など、活動への理解と協力が得られないことが最大の課題です。
こうした現場の実情を熟知しているからこそ、「現場の課題に基づいた制度」を設計することができました。

住民説明会の様子
回覧用アンケート分析結果(一部)
" 解決策" 医療と制度を"同時に届ける"新モデル
この課題を解決するため、当法人は 「おの猫号 × おの猫基金2026」 を組み合わせた支援モデルを始動します。
医療従事者が中心となり、次の2本柱で地域猫問題にアプローチします。
【1】走る医療「おの猫号」による直接支援
・旧尾道市街や搬送困難地域へ出向き、現地手術を実施
・多頭地域でも一度に対応でき、医療アクセスを確保
・搬送の負担を緩和し"届ける医療"として機能
【2】制度型の地域猫基金「おの猫基金2026」による地域運営支援
医療だけでは解決できない"地域の管理体制"を制度として整備します。
● 現地調査(フィールド調査)
● 住民説明会の開催
● 地域意識調査(匿名性アンケート全戸配布)
● 地域猫管理の月次レポート提出(エサ・頭数・トイレ環境など)
※基金は頭数が多い地域や緊急性が高いケースを優先します
制度を通じてコミュニティーを再構築し、住民自治につながる土台を目指します。

お困りごと解決シート
住民と共に解決を図る
"特徴" 住民と専門職の"協働型モデル"
本モデルは、「動物医療従事者が住民と協働して地域の仕組みを整える」という点で、
従来の支援とは大きく異なります。
医療従事者の知識とデータに基づく科学的管理を導入することで、円滑に活動を進めることが実現し、地域全体の負担を軽減します。

住民説明会の様子
住民と共に捕獲作業
"今後の展望"
尾道から始まるこの新モデルが、全国の地域猫問題の解決に向けたヒントとなることを期待しています。
本事業は尾道市内の地域猫対策を主目的として運用しますが、頭数が多い地域や緊急性が高いケースについては、広島県内や尾道市近郊も対象として柔軟に対応いたします。
▼団体概要
特定非営利活動法人 西日本アニマルアシスト
所在地:広島県尾道市因島中庄町3684
代表者:代表理事 箱崎 千鶴
事業内容:地域猫活動(地域猫管理・TNR事業・地域支援・高齢者支援)
附属医療機関:ストレイキャットクリニック
設立:2013年9月2日
▼本件に関するお問い合わせ
特定非営利活動法人 西日本アニマルアシスト
メール:nishinihon.animal.assist.naa@gmail.com
電話:070-8328-5212