ハード面での跡地活用に注目が集まる旧広島市民球場の将来ビジョンを考えようとする任意団体「広島文化会議準備会」とNPO法人セトラひろしま(広島市中区本通)は10月23日・24日、市内中心部の空きテナントを使ったイベント「Field of Tomorrow Art Depot」を開催する。
イベントは今夏、「ビルの中に公園を!」をテーマに65日間限定で行ったアートイベント「ひろしまアートパークかみやちょう」と同じ、サンモール向かいのアーバンBLD紙屋町4階フロアで開催。にぎわいの中心となる広島市内中心部の旧広島市民球場の跡地利用に関して、明確なビジョンや理念が示されていないことから、「市民レベルでの議論の契機になれば」と企画した。
同イベントは、広島市文化財団広島市文化振興基金の助成事業として展開。音楽やダンス系をメーンとするフェスティバル形式で、参加者には20~30代前半の若手が多く、口コミで集まったボランティアがほとんど。音楽やダンス、アートなどの各アーティストはフロアの壁面に沿って、演奏などを行い、フロアの中心には来場者が集まる。
初日の23日は前夜祭をイメージ。ライブセッションや朗読による「明日の広場」などのプレゼンテーションを行い、翌24日は、ライブペインティングや民族楽器、ギター、コンテンポラリーダンスを披露。入場料を無料にすることから「投げ銭ドリームマッチ」と銘打った。
広島市内中心部の空きフロアで、異なったそれぞれが空間を演出する同イベント。「若い方にもグループの活動を知ってもらえたら」とNPO法人セトラひろしま副理事長の石丸良道さん。参加アーティストの年齢層に近い来場者に期待を寄せる。
広島文化会議準備会は昨年4月に発足。メンバーは、文化活動に興味を持つ一般市民が有志として参加。コアメンバーは10~15人で、年齢層は比較的高めだという。同イベントは助成事業として展開するため、同NPOが主催する。
開催時間は、23日=19時~21時、24日=14時30分~20時。入場料は、23日=1,200円、24日=無料。問い合わせは同NPO(TEL 082-545-7611)まで。